初めに
このページでは新著『3カ月!システム障害対応実践ガイド インシデントの洗い出しから障害訓練まで、開発チームとユーザー企業の「協同」で現場を変える』のPART1のポイントやここだけは読んでほしいおすすめページを紹介しています。
PART1 システム障対応の目的と改善効果
PART1では、システム障害対応とその改善を見つめ直します。実践前の準備運動として、各論に入るためにそもそものシステム障害対応を行う目的は何かという総論に立ち返ります。
CH1 意義と目的を結論1stの後、前提説明、根拠提示、という流れ。
CH2 課題解決ステップをWhat Where How で解説するという流れ。
CH3 なぜ改善するのかを事業視点で3つ提示している。
こんな人に読んでほしい!
- システム障害対応に初めて携わろうとしている人
- システム障害対応に取り掛かる前に動機付けを図りたい人
- 実践前に原点に立ち返って目的をおさらいしたい人
etc.
気になるポイント
管理者視点から
● 改善すべき課題の特定をするプロセスを設けていることでシステム障害対応の初心者でも取りかかりやすいように工夫した。
● システム障害対応を改善したその先の狙いをトピックに組み込むことでより深い動機付けが作れることを期待しています。
鏡(若手)視点
● システム障害対応の目的を投資効果として説明しているのが分かりやすかった。
● 原因を洗い出す際の思考方法がとても実践的で少し意識するだけでも考えやすくなりそう。
● 改善の目的を多角的な目線から考察しているのが新たな気づきに繋がった。
おすすめページをご紹介
ここで実際に著者の一人である松浦さんにここだけは必見のおすすめページを3つ挙げていただいたので紹介します。
★P.036-037図表1-3
(松浦さんコメント)この図は、保守に時間をかけないと結局高くつくことを定量表現したもの。以前からはっきりとさせたい部分でもやもやしていたことをやっとアウトプットできた点と、経営者の意識を変える、または経営者にこのようなロジックで説明して欲しいので、推したい。
★P.043-045
改善に取り掛かるにあたって、考えるべき二つのコツを挙げています。その中から一つだけご紹介。続きは新著にて…!
★P.054図表3-1&「サービスマネジメントの枠組みの一部です」
(松浦さんコメント)改善の目的の部分を一見当たり前のことだが、なかなか普段から意識しづらいことを思いきり丁寧に述べているところが推し。
最後に
PART1の魅力をこの記事で知っていただけたら幸いです。少しでも気になった部分はぜひ新著を手にとってご覧になってみてくださいね!
書籍はこちらから↓
『3カ月!システム障害対応実践ガイド インシデントの洗い出しから障害訓練まで、開発チームとユーザー企業の「協同」で現場を変える』
野村浩司
野村浩司:金融システムの開発保守運用と改善を12年担当。7年にわたり合計約 1000 件の障害事例を分析。システム障害対応の改善では、アラートを9割削減。