『システム障害』…それはシステムが世界の根幹を形作る現代において避けては通れないものである。そしてその障害対応に日夜打ちひしがれている、またはシステム障害対応にこれから従事していくであろう全ての方々に向けて…
『3カ月で改善!システム障害対応 実践ガイド インシデントの洗い出しから障害訓練まで、開発チームとユーザー企業の「協同」で現場を変える』が出版されました。
本ページではこの待望の新著を徹底的に掘り下げると共に、今までシステム障害対応についてほとんど知識のない駆け出しの本記事作者がこの本を読んでどのように感じたのかという等身大の感想も交えつつ紹介していきます。
実際に本著を読んだ方々の感想をご紹介します!
場当たり的な障害対応から抜け出せていない方たちに読んでもらい、短時間で体系的に改善してほしい。
障害対応の現場で抱えがちな問題点や改善可能な箇所が多数挙げられていて、かなり「実践」に踏み込んだ本。
身近なところでの例えが多く、かなり納得できた。共感する人も、痛いところをつかれたと感じる人もいるはず。本書はそういう人たちが動くきっかけになると思う。
執筆に至ったシステム障害対応への想いや悩み、あるあるのエピソードに共感することばかりで、内容は体系立っていてわかりやすく、改善の目的や手段を具体的にイメージできた。(ユーザー会社プロダクトマネジャー)
本著の目的、特徴
本書が取り扱う改善のスコープは、障害となる事象を、 「担当者が認識(受付)してから、収束(暫定対応)させるまで」です。
受付:障害対応担当が障害を認
知する。障害に応じた体制を編成する。
情報収集:発生事象の事実把握や、原因と影響について調査する。 情報判断:収集した情報と判断基準をもとに、行うべきアク ションを決定する。 トラブルシューティングマネジメント:これらのプロセスの管理をし、体制構築・広報/報告をすること これらが本書の対象です!
書籍全体構成
本著は三部構成になっており、Part1,2は改善に取り掛かる前に現状の課題を整理したり目的を再確認できる読み物調のものになっています。Part 3は実践編になっており、12週の改善ステップに添いながら着実に改善に取り組める使用になっています。
また、付録には改善の工数を減らすことに大いに役立つ雛形も付属しています!
PART1 システム障害対応の目的と改善効果
Part1ではシステム障害対応の意義として、目的や位置付けを前提の前提に戻って確認します。また、システム障害対応の改善は一体何につながっているのか。改善に着手するにあたり、経験年数が短い方や、改めて今の仕事の意義を再確認したい方へ。
➡︎「PART1でここだけは読んで欲しいおすすめページ三選」
PART2 システム障害対応改善の阻害要因と成功要因
Part2では障害対応の改善に取り組む前に、改善の難所と、 進めやすくするための成功の鍵について見ていきます。何かがうまくいかないな、というときは、これらの難所にさしかかっているかもしれません。それぞれの乗り越え方も紹介します。
➡︎「PART2でここだけは読んでほしいおすすめページ三選」
PART3 実践!システム障害対応の改善ステップ
Part3はいよいよ実践編です。システム障害対応改善の実践編として、これまで説明してきたことをベースに、改善をステップごとに進めていきます。本著ではどのようなプロセスで改善に取り掛かっていくのかや、改善に取り掛かる際に役立つtipsやkeypointを一目でわかるようにするために特別に一枚のパンフレット形式にまとめてみたのでぜひ活用してみてください!
➡︎「PART3 どこから改善すべきかが一目でわかる!図解コンテンツ」
若手の鏡が読んだ感想
本書にはシステム障害対応と今現在戦っているエンジニアの方から、これからシステム障害対応という未知の世界に足を踏み入れようとしている方までもが幅広く活用できる実践的な要素がふんだんに詰まっているそうですね。
本書では、改善ステップを 3 カ月 12 週に分け、現場で今現在直面しているであろう課題を列挙し、それに合わせた改善手法が実践的に解説しています。
システム障害と言ってもその対応にはどうしても一様化しきれない面があるという印象がありましたが、その中で、本著では一つ一つの問題に丁寧に寄り添ってくれているような印象を感じました。これなら段階を踏みつつ問題解決に着実に踏み込めそうです!
この本は特にこれからシステム障害対応の世界に足を踏み入れようとしている方におすすめしていきたいと考えているとお聞きしました。薦めるにあたって何かポイントはありますか。
初めから数百ページにも及ぶ解説書を手に取るのは中々ハードルが高いと感じる人は多いと思います。本著をすすめるに当たって、本を全て読まずともシステム障害対応のイロハが理解できる様々なコンテンツが掲載されている本ページと一緒にお勧めするのをぜひ推奨します!
最後に
今回は新著『3カ月で改善!システム障害対応 実践ガイド インシデントの洗い出しから障害訓練まで、開発チームとユーザー企業の「協同」で現場を変える』の魅力をふんだんに詰めてご紹介しました。システム障害の対応に協同と助け合いを世界基準でスタンダードにしていきたいという著者二人の思いも詰まった一冊になっています。ぜひ手元に取っていただき、一緒にシステム障害に立ち向かっていきましょう!
『3カ月で改善!システム障害対応 実践ガイド インシデントの洗い出しから障害訓練まで、開発チームとユーザー企業の「協同」で現場を変える』
野村浩司
野村浩司:金融システムの開発保守運用と改善を12年担当。7年にわたり合計約 1000 件の障害事例を分析。システム障害対応の改善では、アラートを9割削減。